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■SECTION 3<東京大学INFORMATION>
LINK 橋本和仁研究室「太陽光を利用する環境改善プロジェクト」

DATE・

タイトル・カテゴリ
研究概要&出典

30/Sep/04

活動お知らせ

<お知らせ:光機能材料研究会の今後の活動について>
1.光触媒シンポジウム(12月14日 東大・本郷)
  ポスター発表、サンプル・製品展示の発表申込みしめきりが、10月8日までに延長しました。
  たくさんの応募をお待ちしております。
2.第8回講演会「可視光動作型光触媒の開発と応用」
  10月22日午後 東大・先端研 多賀氏1人による、じっくり型講演会です。
3.特別講演会「フラットパネルディスプレイの21世紀開発展望」
  11月5日 東大・先端研(数名の講師で調整中) 
  詳細が決定次第、ホームページにてお知らせいたします。
*東京大学先端科学技術研究センター 光触媒材料研究会

30/Aug/04

省エネ住宅

<「打ち水住宅」開発、光触媒利用し省エネ冷房>
先端技術の光触媒と古来からある「打ち水」の原理を生かした省エネルギー住宅の実験で、室温を5度下げることに東大などの研究チームが成功し、24日発表した。冷房電力10―20%の削減も見込まれ、2006年以降の商品化を目指している。無色透明の光触媒・酸化チタンを塗った建材の表面では水が薄く一面に広がる。蒸発の際には気化熱を奪い、周囲の温度を下げる。東大先端科学技術研究センターの橋本和仁教授らは、こうした性質を利用して、軒下や屋根に穴の開いたパイプを通し、酸化チタンを塗った屋根や壁、窓に、水を常時散布することで建物の表面全体に水の膜を作り、室内を涼しくすることを研究してきた。6月から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などの協力で、同センター内に作った2階建て住宅で実験を開始。1日11時間、水を散布したところ、2階の室温は設置前の36度から31度まで低下した。壁や天井からの熱が減るため、体感温度は実際の室温より低い。試算では設備一式に約300万円かかるが、散布した水を回収して、循環させるため、一般住宅では電気・水道代は1か月5千円程度で済むという。
*読売新聞社:2004年08月24日

17/Aug/04

シンポジウム

<「第11回光触媒シンポジウム」発表(ポスター、サンプル・製品展示)応募>
日時:12月14日(火) 9:30 〜 18:00 懇親会 18:00 〜 20:00
場所:東京大学(文京区本郷7−3−1)本郷キャンパス 安田講堂・山上会館 2F
参加申し込み締切:11月25日
発表申し込み締切:10月1日(金)必着
申し込み送付先:光機能材料研究会 事務局 〒153-8904 目黒区駒場4−6−1
           東京大学先端科学技術研究センター 橋本和仁研究室内
           FAX:03-5452-6593 e-mail photo-s@light.t.u-tokyo.ac.jp
*光機能材料研究会

12/July/04

脱臭シート

<光触媒シートを使った畜産し尿臭気のローコスト脱臭の実証試験を実施>
東京大学先端科学技術研究センターの橋本和仁研究室とエコグローバル研究所は、8月にも群馬県宮城村の養豚場で、光触媒シートを使った畜産し尿臭気の脱臭の実証試験を実施する。家畜排せつ物法により、家畜排せつ物の臭気に関しても対策が進むと見られるため、酸化チタン光触媒を織り込んだシートで、安価にアンモニアなどの悪臭成分を分解する手法を実証する。光触媒シートは、コルゲート状にした不織布と透明フィルムの間に酸化チタンと活性炭を充填、揮発性有機化合物(VOC)や悪臭物質などを吸着させ、太陽光に励起させた酸化チタンで酸化分解し、無害化、脱臭を行う。橋本研究室などによる「汚染土壌の光触媒による浄化技術研究会」が東京都西東京市で実証試験を実施し、普及を目指している。また、家庭などで脱臭剤としての商品化も進んでいる。
*7月9日 日刊工業新聞

21/June/04

研究討論会

<第4回光触媒研究討論会のプログラムが決定>
日時:2004年7月27日(火)10時30分〜17時20分(受付 10時から)
場所:東京大学・先端科学技術研究センター 4号館講堂
プログラム
10:30-10:40  開会挨拶 会長 藤嶋昭
座長:工藤昭彦
10:40-11:00 藤嶋 昭 (財)神奈川科学技術アカデミー 
  酸化チタン光触媒による水処理─環境ホルモン物質の分解─
11:00-11:20 古南 博 近畿大学
  励起電子を利用する新規光触媒還元反応─環境浄化と有機反応への応用─
11:20-11:40 大古 善久 東京大学
  Ag担持TiO2膜の多色フォトクロミック特性の制御
11:40-12:00 叶 深 北海道大学 
  ジアセチレン単分子膜の光電合過程における膜分子構造の解析
座長:堂免一成
13:30-13:50 橋本 和仁 東京大学
  酸化チタンの表面応力と光誘起親水化活性
13:50-14:10 野坂 芳雄 長岡技術科学大学
  酸化チタン光触媒系における一重項酸素の発生
14:10-14:30 立間 徹 東京大学
  光触媒から気相への化学種の放出と非接触酸化反応
14:30-14:50 大谷 文章 北海道大学 
  界面触媒・界面光触媒の設計と応用
座長:野坂芳雄
15:20-15:40 工藤 昭彦 東京理科大学
  水の分解のための可視光応答性光触媒の開発
15:40-16:00 堂免 一成 東京大学
  オキシナイトライド型光触媒による水の可視光全分解
16:00-16:20 山下 晃一 東京大学
  酸化チタンの可視光応答化に関する理論的研究
6:20-16:40 横野 照尚 九州工業大学 
  硫黄カチオン及び炭酸イオンドープによる可視光応答型金属酸化物光触媒の開発
16:40-17:00 山下 弘巳 大阪大学 
  Cr含有可視光応答型ゼオライト・メソ多孔質シリカ光触媒の開発
17:00-17:10 閉会挨拶 事務局代表 橋本和仁
*東京大学先端科学技術研究センター

07/June/04

産官学連携
 功労賞

<内閣総理大臣賞に藤嶋氏ら・防汚機能建材、タイル、防曇鏡などにて新規産業を創出の功労>
産官学の連携で大きな成果をあげた研究者らに贈られる「産官学連携功労者」の内閣総理大臣賞に、光触媒反応を発見し発展させた藤嶋昭神奈川科学技術アカデミー理事長、橋本和仁、渡部俊也両東大教授の3人が決まり、3日発表された。20日に京都市で表彰式が行われる。藤嶋理事長らは、酸化チタンに光を当てると汚れなどを分解する光触媒反応をすることを発見。これを使って洗う必要のない建材やタイル、曇らない鏡などを開発し、新産業をつくり出した。内閣府によると、光触媒は現在、約550億円産業に育っており、2010年ごろにはさらに3−4倍の規模に発展が見込まれるという。
*2004年06月03日 河北新報社

10/April/04

講演会

<有機EL技術の最前線と山形発新産業創製(仮)>
講師: 城戸淳二氏(山形大学工学部 教授)
日時: 2004年6月1日(火)午後1時30分〜午後5時(受付 午後1時)
場所: 東京大学先端科学技術研究センター 4号館2階講堂
参加費:会員・学生無料(法人会員は2名まで。資料は希望者に別途有料で頒布予定)
     非会員 15,000円(資料含む)※ お支払いは、当日現金でつり銭のないよう、お願いいたします。
申込み:技術教育出版社「特別講演会」担当宛 FAX 03-3951-1789
*光機能材料研究会 

10/April/04

展示会

<NEW環境展2004>
テ ー マ:人と地球の未来を守る環境革命への挑戦!
会期:平成16年5月25日(火)〜 5月28日(金)4日間
開場時間:午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)
会場:東京・有明(東京ビッグサイト) 東ホール1、2、3、4、5、6号館、屋外
    東京都江東区有明3-21-1

*東京大学先端科学技術研究センター橋本和仁研究室 出展場所
  東6ホール(6150)

05/April/05

土壌浄化

<光触媒シートを利用した土壌浄化システムの実証試験を開始・西東京市と共同研究>
東京大学先端科学技術センターの橋本和仁研究室と東京・西東京市は、光触媒シートを利用した土壌浄化システムの共同研究契約を結び、実証試験を開始した。橋本研究室は酸化チタン光触媒と太陽光で揮発性有機化合物(VOC)を二酸化炭素(CO2)に分解する技術を確立しているものの、実験現場を確保できなかった。今回、安価に汚染土壌を浄化する手法に関心を持つ西東京市が市内の工場跡地を提供して初めて、現場の実証試験が可能になった。実証試験をするのは西東京市が提供した10メートル四方の土地。事前調査でテトラクロロエチレン(PCE)濃度が基準値の0・01ppmに対し0・015ppmであることを確認しており、4月下旬までの実験期間中、PCE分解が確認されるまで実験を行う。
*東京大学先端科学技術センター/4月2日 日刊工業新聞

24/Feb/04

研究討論会

<第4回光触媒研究討論会>
近年の光触媒技術と応用の展開に伴い、その基礎研究成果の発表は日本化学会、電気化学会、触媒学会、応用物理学会等多岐にわたって行われていることはご承知の通りです。種々の分野の研究者がそれぞれの経験を基に新たに研究を発展させることはたいへん有意義ではありますが、一方で各分野間での情報伝達が必ずしもスムーズに行われていない感もあります。そこで、本研究討論会では、そうした各分野でご活躍の光触媒研究者の方々に一堂に会していただき、研究者のお互いの深い情報交換の場として、光触媒のさらなる研究発展のため開催するものです。
前述のような学会では学生・研究生の発表が中心となる傾向がありますが、本研究討論会では研究室の責任者の方にご発表いただき、研究の全体像・理念が明らかになるようにしたいと考えております。また、討論を重視した運営を図る予定です。
本研究討論会は、公開の場として光機能材料研究会の内外の方に参加を呼びかけます。なお、会場の都合上、参加者多数の場合は、先着200名とさせていただきますのでご了承ください。
日時:2004年7月27日(火)10時30分〜17時20分(受付 10時から)
場所:東京大学・先端科学技術研究センター 4号館講堂
発表と討論:発表10分、討論10分程度
プログラム:15件程度を予定(調整中)
要旨集:会報第14号として発行
参加費:会員無料(法人は2名まで。3名からは非会員)
非会員15,000円、学生無料(予稿集なし)懇親会費5,000円
申し込み:光機能材料研究会 事務局
FAX 03-5452-5083(電話不可) メール photo-s@light.t.u-tokyo.ac.jp
最終〆切: 7月23日(金)正午
*光機能材料研究会

26/Jan/04

紫綬褒章受章

<「秋の紫綬褒章受章」藤嶋昭名誉教授 (現 財団法人神奈川科学技術アカデミー理事長)>
藤嶋先生は独自の発想に基づいて光照射下の界面における化学反応に関して数多くの先駆的な業績をあげられ、「光機能界面化学」という新しい分野の開拓と発展に貢献されました。1960年代に酸化チタン電極を用いて行った半導体光電極反応(いわゆる本多・藤嶋効果)は、その後、光触媒反応や色素増感太陽電池など、現在世界的に活発な研究が実施されている分野につながっています。特に酸化チタン光触媒に関しては、すでに実用化が進んでいますが、基礎研究から応用研究にいたるまで、ほとんどすべて藤嶋先生の研究成果によるといっても過言ではありません。すなわち先生は1990年代に入り、太陽光や室内光に含まれる微弱な紫外光を利用した、光活性の高い光触媒薄膜コーティング材料を提案されました。この提案を基に現在、産業界において光触媒反応を利用した、抗菌、セルフクリーニング、空気浄化材料、新機能建材などの実用展開が進められています。さらに藤嶋先生は、光化学と電気化学を組み合わせることにより、数々の新規光電気化学材料を開発され、新しい領域を切り開かれました。また、光界面の基礎的理解において、その半導体表面をその場観測する様々な光界面の実験手法を開発され、それらを駆使して様々な光界面反応場の観察にも成功されました。これらの分野においても内外で高い評価を受けています。 (先端科学技術研究センター 橋本和仁)
*東京大学 学内広報

12/Jan/04

「環境改善に貢献する化学技術」分野日本国際賞受賞

<光触媒の藤嶋氏ら「水の光分解触媒の発見と環境触媒への展開」に「環境改善に貢献する化学技術」分野日本国際賞を受賞>
科学技術の進歩に寄与した科学者に贈る国際科学技術財団(東京)の日本国際賞の受賞者に、光触媒を発見した藤嶋昭神奈川科学技術アカデミー理事長(61)と本多健一東京工芸大学長(78)ら4氏が選ばれた。藤嶋氏と本多氏は1967年、半導体の酸化チタンで作った電極に光を当てると水を分解し、光触媒として働くことを発見。環境汚染物質の分解など幅広い分野で光触媒の実用化を進めた。 その後も光化学半導体に関する研究を精力的に進める一方、光化学半導体である二酸化チタンの強い酸化力を利用することで、環境汚染物質、微生物などの分解・除去や汚れ防止が可能なことを示した。蛍光灯などの微弱な光で環境汚染物質、微生物などが酸化的に分解されるメカニズムを明らかにする基礎的な研究に加えて、ガラスなど様々な材料を二酸化チタン微粒子でコーティングする新たな光触媒材料の製造方法を開発した。例えば、太陽光あるいは人工光の照射下で、汚染物質と汚れを分解するセルフクリーニング機能をもつガラス、タイルなどは、自動車の窓・ミラー、トンネル照明用の蛍光灯カバー、テント、建物の外壁、病院の抗菌タイルなどとして実用化されている。両博士のこれらの業績は、太陽光を用いる物質・エネルギー生産という人類にとって究極の科学技術研究を促す基礎を提供し、さらに、環境浄化に大きく貢献する光触媒材料を開発して、新たな産業としての光触媒産業を生み出す原動力となっている。
このほか大陸棚の生態系を調査し、海洋資源の保護に貢献したオーストラリア連邦科学産業研究機関のキース・セインズベリー博士(52)と、生物多様性の保全と研究で成果を挙げた英国のジョン・ロートン自然環境研究会議理事長(60)の受賞が決まった。授賞式は来年4月22日に東京であり、藤嶋、本多両氏に計5000万円、セインズベリー、ロートン両氏には各5000万円の賞金が授与される。
*国際科学技術財団

18/Dec/03

講演会

<第7回講演会 光触媒の最新応用技術と市場戦略>
光触媒市場は「1兆円市場」と期待される一方で、今ひとつ成長が遅いという声も聞こえております。そこで今回は、光触媒市場拡大をにらんだ各社応用技術と開発・営業市場戦略についての講演をお願いしております。どうぞ、皆様ご参集くださいますよう、お願い申し上げます。なお、会場の都合上先着150名様とさせていただきますのでお早めにお申込ください。
日時:2004年2月10日(火)午前11時〜午後5時(受付:午前10時30分より)
場所:東京大学先端科学技術研究センター 4号館2階講堂
会費:光機能材料研究会会員3,000円(法人2名まで)、非会員12,000円、学生無料
当日、現金でお支払いください。つり銭のないよう、お願いいたします。
配布資料はございません。録画・撮影は禁止いたします。
申し込み:光機能材料研究会事務局 FAX 03−5452−5083
photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp (電話での受付、お問い合わせは不可)
■予定プログラム(随時ホームページで最新情報をご確認ください)
・開会あいさつ   光機能材料研究会 会長 藤嶋 昭
・光触媒製品の市場動向      光触媒製品フォーラム 能村 卓
・特別講演 共願特許ネットワークから見た光触媒市場
           東京大学先端経済工学研究センター 馬場 靖憲
・光触媒の表面処理技術─高活性化と有機系への適用─
            昭和電工梶@田中 淳
・家庭用空気清浄機の技術と営業戦略(光触媒チタンアパタイト)
            ダイキン工業梶@岡本誉士夫
・業務用環境浄化装置の技術と営業戦略
            盛和工業梶@石川 栄
・建築材料用光触媒コーティング材とその開発戦略
            松下電工梶@高濱 孝一
・光触媒テントの技術と市場
            太陽工業梶@能村 卓
・閉会あいさつ   光機能材料研究会事務局 代表 橋本和仁
*東京大学先端科学技術研究センター 光機能材料研究会

08/Dec/03

インタビュー

<光触媒反応の発見と応用〜 光エネルギーで快適な未来をつくる 〜>
 ナノネットインタビュー :藤嶋 昭 氏 神奈川科学技術アカデミー理事長
1967年春、大学院生だった藤嶋氏は実験で予想外の現象を発見する。水溶液中の酸化チタン電極に強い光を当てたところ、表面から泡が出てきたのだ。光を消すと泡の発生もとまる。調べてみると、泡の正体は酸素であった。一方、対極の白金からは水素の発生が確認された。水が酸素と水素に分解されたのだ。このとき酸化チタン表面で起こった反応が『光触媒反応』であり、後に『ホンダ・フジシマ効果』と呼ばれる現象だ。しかし、この現象は電気化学の研究者から受け入れられなかった。光をエネルギーと考える習慣がまだ定着していなかったためだ。「水の電気分解は普通1.5〜2V以上の電圧をかけないと起こりません。『そんな低い電位で酸素が発生するわけない』と批判されました」。状況が変わったのは1972年、nature誌に論文が掲載された後。第1次オイルショックという時代背景もあり「太陽光で水からクリーンエネルギーの水素を取り出す方法を日本人が発見した」と世界の注目を集めた。藤嶋氏は、エネルギーとして十分な量の水素を作り出せるかどうか調べるため、チタン板をバーナーであぶって酸化チタンの皮膜を作り、大学の屋上に敷き詰めて水素を採取した。しかし、盛夏の1日で、酸化チタン1平方メートルあたりの水素発生量はたった7リットル。照射された太陽光エネルギーの0.3%に過ぎず、これではエネルギー変換効率が低すぎる。光触媒をエネルギー変換材料として利用するのは困難であると判明した。光触媒が実用化に向けて前進したのは、1989年に橋本和仁氏(現在:東京大学教授)を研究室に迎えてからだ。橋本氏と話し合い、「エネルギー変換は量を要求されるから難しいが、太陽光だけでこんなに強い酸化力を出せるものは他にない。微量でも存在すると困るものを分解するのに使おう」と研究を開始。ちょうど除菌や消臭に関心を持っていた東陶機器基礎研究所の渡部俊也氏(現在:東京大学教授)と共同研究を始めた。酸化チタンをコーティングしたタイルを病院の手術室に貼り、効果を調べたところ、タイルを貼った床や壁はもとより空気中の菌も激減していた。現在では抗菌タイルのほか、空気清浄機などに広く利用されている。そして1995年、東陶機器基礎研究所で発見された新たな現象が、光触媒の応用範囲をさらに拡げた。酸化チタンでコーティングしたガラスに光をあてたところ、表面の水滴が全面に広がる『超親水性』が発現したのだ。藤嶋氏らが原子間力顕微鏡で調べたところ、紫外線によって酸化チタン表面の酸素が部分的に抜けていると分かった。酸素が抜けた箇所は親水性を、その他の箇所は疎水性をもち、30nm×50nm程度の大きさで親水性と疎水性の部分が交互に存在する。水は親水性の部分を通って広がるため、丸い水滴にならず、表面を覆い尽くすのだ。この超親水性を利用して作ったコーティング材は、水がかかるだけで油汚れを浮かして流すセルフクリーニング効果をもち、外装建材や車のサイドミラーに使用されている。藤嶋氏は、科学技術の恩恵には全ての人が浴すべきと言う。「科学技術の一番の目的は、皆が快適に暮らし、天寿をまっとうできる社会をつくること。まず新しい概念を作ることがもっとも大事で、それが応用されて、いつしか皆が幸福になっていくんです」。藤嶋氏は、自ら発見した光触媒で、だれもが快適で安全に暮らせる社会づくりを目指している。
*Japan Nanonet Bulletin 第44号/文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター

25/Nov/03

シンポジウム
 連絡事項

<12月10日の光触媒シンポジウムについて>
【プログラム】
招待講演 5件 ・ ポスター発表 105件 ・ 製品展示 27件
 *詳細はホームページをご覧ください。
【申しこみ】
事前申込を12月3日まで延長いたしました。
4日以降は直接会場の「当日受付」へお越しください。
参加費は変わりません。(事務処理の都合上、できるだけ事前申込をお願いいたします)
*東京大学先端科学技術研究センター

16/Oct/03

シンポジウム

<第10回シンポジウム 「光触媒反応の最近の展開」>
酸化チタンを中心とした光触媒に関する、第10回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」を本年も下記の通り開催いたします。午前は招待講演、午後はポスターセッションおよび製品展示を中心に、活発な討論になるよう企画しております。参加ご希望の方は、別紙に必要事項をご記入の上、FAXまたは電子メールでお早めにご送付ください。皆様、ぜひご参集いただきますよう、お願い申し上げます。

日時 2003年12月10日(水)9:00〜18:00
場所 東京大学(文京区本郷7-3-1)キャンパス内 
       安田講堂/山上会館2階
招待講演 (変更の際はご容赦ください)
 1. ヨーロッパにおける光触媒材料の研究開発やビジネスの流れ
   Prof. Helmut Schmidt(ドイツザーランド大学教授、新材料研究所(INM)所長)
 2. 可視光応答光触媒材料の設計(依頼中)
 3. 新規の酸化チタン光触媒(依頼中)
 4. 光触媒の環境への応用(依頼中)
プログラム 最新のプログラムは、当研究会のホームページでご確認ください。
 懇親会 当日18:00〜20:00 (山上会館地下食堂にて) 
 参加費 一般:10,000円 学生:2,000円  製品展示:30,000円 (1コマ)
 (光機能材料研究会の会員(法人会員は2名まで)は、2000円割引いたします)
懇親会費:5,000円
   ☆お支払いは原則として当日現金にてつり銭のないようお願いいたします。
   ☆経理上の都合等でお振込が必要な方は、必ずその旨を事前にご一報ください。
参加申込締切 11月21日(金)必着
発表申込締切 10月20日(月)必着 
〈要旨原稿締切 10月27日(月)〉
申込送付先 光機能材料研究会事務局
  〒153-8904 目黒区駒場4-6-1
   東京大学先端科学技術研究センター 橋本和仁研究室内 
  FAX: 03(5452)5083 e-mail: photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp
*光機能材料研究会

16/Oct/03

フォーラム

<先端科学技術研究センター先端研フォーラム 開催>
  文部科学省・科学技術振興調整費
  「戦略的研究拠点育成事業」
  「人間と社会に向かう先端科学技術オープンラボ」
 中間報告会
2003年10月30日(木)
  開場: 9:30〜
 セミナー: 10:00〜17:50
 ワークショップ: 12:00〜18:00
2003年10月31日(金)
  開場: 9:00〜
 セミナー: 9:30〜16:30
 ワークショップ: 9:00〜17:00
会場  ホテルオークラ「平安の間」
主催  東京大学 先端科学技術研究センター
参加費 無料(事前登録をお願いいたします)
お申し込み http://www.rcast.info/form.html
セミナー:2日間にわたりセミナーを開催します。
ワークショップ:東大先端研の各研究室がブースを出展し、日頃の研究について紹介します。
詳細・会場につきましては、ホームページをご覧ください。
*東京大学 先端科学技術研究センター

18/Aug/03

空調省エネ

<東大先端研が超親水効果利用ビル冷却実験を開始・TiO2フッ素樹脂製カーテン表面に塗布>
日産車体は、東京大学先端科学技術研究センター(以下、先端研)が開発している光触媒の酸化チタンがもつ超親水性効果を利用するビル冷却実験を開始する。水の気化熱で効率良く冷却する秘密は、超親水性機能を持つ光触媒の酸化チタン(TiO2)を半透明の薄いフッ素樹脂製カーテン表面に塗布する。酸化チタンに紫外線があたると、水との「ぬれ性」が非常に高くなる(超親水性機能)。そこで極少量の水をカーテン上部から垂らすと、カーテン表面では水が膜厚数μmと薄く広く広がり、カーテン全体を水が覆う。この水が気化する際に熱を奪ってカーテンが冷却され、その結果、建物が冷却され、建物全体の冷房省エネルギー効果が期待できる。橋本氏は、平成15年度から酸化チタンの超親水性効果を用いて建物を効果的に冷却する「光触媒利用高機能による都市温暖化緩和法の開発を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託事業で、建物の外壁やガラス窓の外側表面に酸化チタンを塗布する技術研究を行っている。
*先端科学技術研究センター・日産車体

24/June/03

光機能材料
研究会 
第6回講演会

<「光機能材料研究開発の基礎」-色素増感太陽電池の基礎・光触媒の基礎と応用製品開発に向けて>
光触媒と色素増感太陽電池は材料科学の視点から見ると、その研究開発には基本的な共通点があるといえます。また、両テーマともに注目されているだけに、最新技術と応用のトピックス的セミナーは多々見受けられます。しかし、その基礎理論から製品開発までをトータルで見たセミナーはあまりないようです。
そこで、本研究会では改めて基礎をしっかり理解し、将来展望を考察することも意義があると考え、本講演会を企画いたしました。会員の皆様にじっくりと研修していただくため、本講演会では対象を会員のみと限定させていただくことにいたしました。まだ会員になられていない方で、本講演会参加希望の方は、この機会にご入会を検討いただければ幸いです。
 先着100名様で締め切りますので、お早めにお申し込みください。
日時 2003年10月3日(金)午前11時〜午後5時
場所 東京大学先端科学技術研究センター 4号館2階 講堂
講師 橋本和仁
東京大学先端科学技術研究センター・教授
会費 無料(法人は2名まで)
申し込み 会員番号、氏名、所属、連絡先をお知らせください。
FAX 03-5452-5083(電話不可)e-mail photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp
光機能材料研究会事務局 真勢/桐谷
プログラム
11:00〜12:20  機能材料科学の視点から見た色素増感型太陽電池と光触媒
13:30〜14:50  色素増感型太陽電池の基礎と技術
15:10〜16:50  光触媒の基礎科学と光触媒応用製品開発技術のポイント

24/June/03

シンポウム

<第10回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」>
環境浄化触媒として近年実用化が進展しつつある酸化チタン光触媒を中心に、可視光応答・高感度化光触媒の開発、光触媒の反応機構の研究、実用化に対する可能性の検討等が発表されます。口頭発表(招待)、ポスター発表、製品展示を3本柱として構成しています。5〜6件の招待講演に加え、ポスターセッションの枠を拡張し、活発な討論になるよう企画しております。ぜひ皆様のご参加をお待ちいたしております。

主催:光機能材料研究会〈藤嶋 昭・橋本和仁・渡部俊也〉

日時:2003年12月10日(月)9:00〜18:00
場所:東京大学(文京区本郷7-3-1)キャンパス内 安田講堂/山上会館2階
参加費:要旨集付 一般:10,000円 学生:2,000円 製品展示発表される方:30,000円 
(光機能材料研究会の個人会員の方、及び、法人会員の方は各団体につき2名様まで、 2000円の割引をさせて頂きます。)
 ☆お支払いは原則として当日現金にてお願いいたします。
 ☆経理上の都合等でお振込が必要な方は、必ずその旨をご一報の上、以下の口座までお振込ください。
東京三菱銀行 代々木上原支店 普通預金 口座番号0681783
   口座名義「光機能材料研究会事務局 代表 橋本和仁」
 参加申込締切:11月21日(金)必着
 発表申込締切:10月10日(金)必着 〈要旨原稿締切 10月27日(月)〉
 懇親会:当日18:00〜20:00 (山上会館地下食堂にて) 懇親会参加費:5,000円
 申込送付先  光機能材料研究会事務局
 〒153-8904 目黒区駒場4-6-1 東京大学先端科学技術研究センター 橋本和仁研究室内 
          FAX: 03(5452)5083 E-Mail photo-s@fchem.t.u-tokyo.ac.jp
 ☆ 参加ご希望の方は、別紙に必要事項をご記入の上、FAXまたは電子メールでご送付ください。

23/May/03

討論会
 プログラム

<第3回光触媒研究討論会 プログラム>
日時:2003年7月7日(月)午前10時30分〜午後5時20分
場所:東京大学・先端科学技術研究センター 4号館講堂

9:45〜         受付
10:30〜10:40 開会挨拶 光機能材料研究会 会長 藤嶋昭
10:40〜11:00 工藤昭彦 東京理科大学理学部 
 水溶液からの水素生成のための可視光応答性光触媒
11:00〜11:20 古南 博 近畿大学理工学部 
 ソルボサーマル法を駆使した高活性半導体光触媒の合成
11:20〜11:40 立間 徹 東京大学生産技術研究所 
 エネルギー貯蔵型光触媒
11:40〜12:00 高橋隆一 富山大学工学部
 反応性TiO2スパッタ膜の構造と光触媒特性
12:00〜12:20 原 亨和 東京工業大学資源化学研究所 
 (オキシ)ナイトライド、オキシサルファイド光触媒
12:20〜13:30 昼食
13:30〜13:50 山下弘巳 大阪府立大学工学部 
 疎水性ゼオライト・メソ多孔質シリカを担体とする酸化チタン
 光触媒による水中の有機汚染物質の吸着と分解
13:50〜14:10 橋本和仁 東京大学先端科学技術研究センター 
 高感度親水性酸化チタン薄膜の設計と合成
14:10〜14:30 大谷文章 北海道大学触媒化学研究センター 
 作用スペクトル解析から見た光触媒反応機構
14:30〜14:50 野坂芳雄 長岡技術科学大学工学部 
 酸化チタン光触媒表面の水に関する固体NMRによる研究
14:50〜15:10 山下晃一 東京大学工学部 
 ドープした酸化チタンの電子状態
15:10〜15:30 休憩
15:30〜15:50 叶 深 北海道大学触媒化学研究センター 
 和周波発生(SFG)分光法による超親水TiO2表面における分子構造の研究
15:50〜16:10 藤嶋 昭 神奈川科学技術アカデミー 
 光触媒の水処理への応用
16:10〜16:30 大古善久 東京大学生産技術研究所 
 Ag担持TiO2膜の多色フォトクロミズム
16:30〜16:50 高田保之 九州大学工学研究院 
 超親水性による伝熱促進
16:50〜17:10 水口 仁 横浜国立大学 
 光触媒と熱触媒を併用した新規な"ポリマー分解システム"
17:10〜17:20 閉会挨拶 光機能材料研究会 事務局代表 橋本和仁
17:30〜 懇親会(事前にお申し込みください)

定員:200名
申し込み:光機能材料研究会 事務局 (真勢[ませ]・桐谷)
    FAX 03-5452-5083(電話不可) メール photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp
*光機能材料研究会事務局/東京大学先端科学技術研究センター 橋本和仁研究室内

28/April/03

討論会

<第3回光触媒研究討論会>
近年の光触媒技術と応用の展開に伴い、その基礎研究成果の発表は日本化学会、電気化学会、触媒学会、応用物理学会等多岐にわたって行われていることはご承知の通りです。種々の分野の研究者がそれぞれの経験を基に新たに研究を発展させることはたいへん有意義ではありますが、一方で各分野間での情報伝達が必ずしもスムーズに行われていない感もあります。そこで、本研究討論会では、そうした各分野でご活躍の光触媒研究者の方々に一堂に会していただき、研究者のお互いの深い情報交換の場として、光触媒のさらなる研究発展のため開催するものです。
日時:2003年7月7日(月)午前10時30分〜午後5時
場所:東京大学・先端科学技術研究センター 4号館講堂
発表と討論:発表10分、討論10分程度
要旨集:会報第11号として発行
参加費:会員3,000円(法人は2名まで)、非会員15,000円、学生無料(予稿集なし)、懇親会費5,000円
定員:200名
申し込み:光機能材料研究会 事務局 (ませ真勢・桐谷)
    FAX 03-5452-5083(電話不可) メール photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp
*光機能材料研究会事務局/東京大学先端科学技術研究センター 橋本和仁研究室内

28/April/03

土壌浄化シート

<汚染土壌の有機塩素を浄化する光触媒シート事業化へ・分解後の塩酸は消石灰にて中和処理>
光機能性材料部門の橋本和仁教授の研究グループは、汚染土壌に含まれる揮発性有機塩素化合物を分解する酸化チタン(TiO2)を用いる光触媒シートを開発、その事業化に着手し、近々サンプル出荷を始める。開発した光触媒シートは、汚染土壌中から気化して出てくる有機塩素化合物をいったん吸着する活性炭粉末と、光触媒として酸化・還元反応を起こす酸化チタン粉末の混合粉体を、薄いポリプロピレン(PP)シート2枚でサンドイッチ状に挟んだもの。光触媒シートの上側は紫外線などの光を良く通すPPシートを選択した。一方、下側は揮発性の有機塩素化合物(例えばトリクロールエタンなど)の気体を通すPPシートになっている。この2種類のPPシートで活性炭と酸化チタンの混合粉末を多数の小さな部屋に区切って挟み、熱圧着成形によって光触媒シートを作製する。活性炭と酸化チタンの1次粒子の平均粒径や配合比率は現時点では公表できないという。有機塩素化合物が分解されてできる塩酸は、消石灰などと反応させ塩にして処理することを考えている。橋本教授は、2002年1月に設立した「汚染土壌の光触媒による浄化技術研究会」を通して、酸化チタン光触媒シートをサンプル価格(幅50cm×長さ500cmで9万5000円の予定)で提供する。共同研究を希望する企業などに同研究会の会員になってもらい、会員向けのサンプル価格で提供する。各企業が直面しているさまざまな汚染土壌に対して浄化効果を共同で実証していく。その実証試験を既に一部では実施し、汚染土壌の浄化効果を確認しだしている。浄化技術研究会の事務局はマネジメント担当を原田努氏、マーケット企画担当を磯和俊男氏がそれぞれ務める。
尚、光触媒シートは、5月27日〜30日 東京ビックサイトにて開催される環境展にて出展の予定。
   (東1ホール 小間番号1161、入場料1000円が必要)
*東京大学先端科学技術研究センター/日経メカニカル 

07/Jan/03

講演会

<光機能材料研究会 第5回講演会「光機能材料の創製とナノテクノロジー」>
─可視光応答型光触媒と色素増感太陽電池の最新応用技術─
企業研究者7名による、最新応用技術の講演会です。

[プログラム]
 開会あいさつ 東京大学 藤嶋 昭
 「新規可視光応答型光触媒の開発」 石原産業梶@石灰洋一
 「可視光応答型酸化チタン光触媒の各種調製法」 エコデバイス梶@日下 良
 「可視光応答型酸化チタン光触媒の研究開発」  竃L田中央研究所 森川健志
 「光触媒コーティング外装材『光セラ』の開発」  松下電工梶@山木健之
 「色素増感太陽電池の最新技術」 日立マクセル梶@関口隆史
 「凝固体色素増感太陽電池の最新技術」 新日本石油梶@錦谷貞範
 「高分子電解質を用いる凝固体色素増感太陽電池」 シャープ梶@韓 礼元
 閉会あいさつ 東京大学 橋本和仁
日時:2003年2月5日(水)午前11時〜午後5時(受付午前10時30分より)
場所:東京大学 先端科学技術研究センター 4号館2階 講堂(東京都目黒区駒場 4-6-1)
会費:会員、学生無料(法人会員は2名まで) 非会員10,000円(配布資料はありません)
申込方法:メール、FAX、郵送にて、お申し込みください(電話不可)。定員200名。
連絡先:光機能材料研究会事務局(真勢・桐谷)
     〒153-8904 目黒区駒場4-6-1 東京大学先端科学技術研究センター 橋本(和)研究室内
     FAX: 03-5452-5083 photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp 

11/Nov/02

シンポジウム
プログラム

<第9回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」研究発表プログラム>
口頭発表(招待)、ポスター発表、製品展示を3本柱として構成。5〜6件の招待講演に加え、ポスターセッション。

発表プログラム http://www.chem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/fujisima/pccm/PFMA/sypo02.htm 

02/Aug/02

シンポジウム

<第9回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」を開催>
酸化チタンを中心とした光触媒を用いての新しい環境浄化法をテーマにした、第9回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」を本年も下記の通り開催いたします。環境浄化触媒として近年実用化が進展しつつある酸化チタン光触媒を中心に、新しい光触媒系の開発、反応機構の研究、実際の応用の可能性の検討等が発表されます。口頭発表(招待)、ポスター発表、製品展示を3本柱として構成します。5〜6件の招待講演に加え、ポスターセッションの枠を拡張し、活発な討論になるよう企画しております。
日時:2002年12月2日(月)9:00〜18:00
場所:東京大学(文京区本郷7-3-1)キャンパス内  安田講堂/山上会館2階
主催:光機能材料研究会〈藤嶋 昭・橋本和仁・渡部俊也〉
参加費:要旨集付 一般:10,000円 学生:2,000円 製品展示発表される方:30,000円 
  (光機能材料研究会の個人会員の方、及び、法人会員の方は各団体につき2名様まで、2000円の割引をさせて頂きます。)
参加申込締切:11月6日(水)必着参加申込書
発表申込締切:9月30日(月)必着 〈要旨原稿締切 11月6日(水)〉発表申込書
懇親会:当日18:00〜20:00 (山上会館地下食堂にて) 懇親会参加費:5,000円
申込送付先:〒113-8656 文京区本郷7-3-1 東京大学工学系研究科応用化学専攻 藤嶋昭 宛 
        TEL:03(5841)7245 FAX: 03(3812)6227l photocat@fchem.t.u-tokyo.ac.jp
問い合わせ:光機能材料研究会事務局  桐谷久恵
    東京大学先端科学技術研究センター 橋本(和)研究室内
    FAX 03-5452-5083 kiriya@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp  

17/May/02

研究討論会

<第2回光触媒研究討論会> 
本研究討論会では、各分野でご活躍の光触媒研究者の方々に一堂に会していただき、研究者のお互いの深い情報交換の場として、光触媒のさらなる研究発展のため開催するものです。従来スタイル学会では学生・研究生の発表が中心となる傾向がありますが、本研究討論会では研究室の責任者の方にご発表いただき、研究の全体像・理念が明らかになるようにしたいと考えております。また、討論を重視した運営を図る予定です。本研究討論会は、公開の場として光機能材料研究会の内外の方に参加を呼びかけます。なお、会場の都合上、参加者多数の場合は、先着200名とさせていただきますのでご了承ください。
日時: 2002年7月11日(木)午前10時〜午後5時
場所: 東京大学・先端科学技術研究センター 4号館講堂
参加費: 会員3,000円(法人は2名まで)、非会員15,000円、学生無料(予稿集なし)、懇親会費5,000円
申し込み: 光機能材料研究会 事務局 (ませ真勢・きりや桐谷)
      FAX 03-5452-5083(電話不可) photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp
所属、氏名、連絡先(住所・電話)、懇親会の出欠等を明記の上、お申し込みください。
プログラム(変更の際はご容赦ください)
10:00  開会挨拶
【座長:橋本和仁】
10:05〜「光触媒による非接触酸化反応と表面パターニングへの応用」東京大学 立間徹
10:25〜「光触媒による内分泌撹乱物質の分解と応用について」横浜市立大学 窪田吉信
10:45〜「二酸化チタン光触媒反応における酸素の還元反応の役割」大阪大学 松村道雄
11:15〜「酸化チタンの欠陥量および光触媒活性の評価と制御」北海道大学 大谷文章
11:35〜「TiO2粉末の光酸化活性特性と光酸化反応のメカニズム」北海道大学 佐藤真理
11:55〜「表面X線回折と表面電気計測による光触媒機構の考察」京都大学 堀内俊寿
【座長:大谷文章】
13:20〜13:40 「アドバンストゾル・ゲル法による高性能光触媒膜の開発」富山大学 蓮覚寺聖一
13:40〜14:00 「O−を大量に包接するカルシウム・アルミネート結晶」東京工業大学 林克郎
14:00〜14:20 「可視光でも機能する第2世代の酸化チタン系光触媒-イオン注入の応用- (6)
 Ti−含有ゼオライト系光触媒の可視光化とその発現機構」大阪府立大学 山下弘巳
14:20〜14:40 「可視光応答型窒素ドープ酸化チタンのキャラクタリゼーションと光触媒活性」東京大学 橋本和仁
14:40〜15:00 「TiNxOyFzの調製とその光触媒活性」東京工業大学 堂免一成
【座長:佐藤真理】
15:20〜「水の分解を目指した光触媒材料の開発」東京理科大学 工藤昭彦
15:40〜「可視光水分解光触媒の開発」 産業総合技術研究所 荒川裕則
16:00〜「薄膜光触媒による水分解水素生産」京都産業大学(元RITE) 大森隆
16:20〜「光触媒研究の世界の現状」東京大学 藤嶋昭
*光機能材料研究会

13/May/02

コラム
「究わめる」 

<光を使ったダイオキシン分解の方法を研究する>
東京大学先端科学技術研究センター教授 橋本和仁さん(43)
焼却時に発生するダイオキシンなどの有害物質を自動的に分解するプラスチック材料の開発を目指している。夢のような技術のカギは光を当てるだけで有機物を分解してしまう「光触媒反応」の利用だ。酸化チタンに紫外線があたると表面の有機物を二酸化炭素や水に分解してしまう。この光触媒反応は1972年に日本で発見されたが、なかなか実用につながらなかった。「9年前に東大に移った当時、トイレがすごく汚く、くさかった。有機物を分解する反応をトイレに応用すればきれいになるのではないか」。この発想が転機につながった。衛生器具メーカー、TOTOとの共同で抗菌タイルや抗菌便器を開発して、注目された。その後もTOTO研究員の渡部俊也さん(39)=東大客員教授=と二人三脚で、曇らない鏡や汚れにくいシートなどを開発している。現在はプラスチック材料にあらかじめ微粒子状の酸化チタンを混ぜておき、焼却した時に発生する有害物質を光触媒反応で分解してしまおうという発想で研究を進めている。既に各段階で期待通りの反応が起きることは確認できた。今後は神奈川県との研究共同事業として、混ぜ合わせる酸化チタンの量をいかに減らすか、という課題に挑む。「1、2年で実用化したい」と自信を見せる。
*「究きわめる」毎日新聞 

06/May/02

研究討論会

<第2回光触媒研究討論会を開催>
光触媒の代表的な研究責任者を招いて、発表・討論を行います。
日時:7月11日(木)午前10時〜午後5時
場所:東京大学先端科学技術研究センター 4号館2階講堂
*光機能材料研究会事務局(東京大学先端科学技術研究センター橋本(和)研究室内) 

04/March/02

講演会

<シリーズ 新技術が拓く新産業:自然エネルギーを用いた環境浄化―光触媒技術の応用>
概要:抗菌タイルや街路灯、空気清浄機など光触媒技術を幅広い分野で実用化してきた講師が、同技術の仕組みや特徴、可能性にふれつつ、現在実用化研究段階にある太陽光エネルギーを利用した新しい環境改善システム(農業廃液、土壌汚染、都市温暖化)について解説し、これらの技術を用いた環境ビジネスの可能性について言及します。
日時:3月11日(月)2:00〜4:00p.m.
場所:日経茅場町別館(東京都中央区日本橋茅場町2-6-1)
講師:橋本和仁・東京大学先端科学技術研究センター教授
*日本経済研究センター 

04/March/02

講演会

<「酸化チタン光触媒応用研究成果と最新の研究動向について」>
概要:印刷材料、抗血栓材料への応用、可視光対応触媒と環境浄化への応用
講師:東京大学先端科学技術研究センター 橋本 和仁 教授
日時:平成14年3月12日(火)14:00〜15:30
場所:岐阜県製品研究所 講堂(羽島郡笠松町北及47)
*岐阜県製品研究所

18/Feb/02

新聞記事
コラムより

<化学で輝く 21世紀の錬金術:引き出した光の力ガラスピカピカ、トイレ脱臭も>
光触媒研究は今や、産業界が主要な担い手。生みの親の藤嶋教授は、ダイヤモンド電極の研究に力を注いでいる。がらくたを煮たり焼いたりして黄金を作りだせないか――。古代、中世の錬金術は化学と名前を変え、新物質の創造に威力を発揮している。日本の化学の存在感を改めて示したのが、白川英樹筑波大学名誉教授に続く、野依良治名古屋大学教授のノーベル化学賞の連続受賞だ。世界の最前線を走る化学者たちを追う。
北米で今春にも「汚れにくく曇らない窓ガラス」が発売される。「窓ガラスの清掃」は、米国ではやりたくない家事のトップといい、まさに夢のガラスだ。これを可能にしたのが日本の化学。ガラス表面の酸化チタン薄膜が、「光触媒反応」と呼ばれる機能を発揮する。光を当てるだけで、汚れを落ちやすくしたり、ついた汚れを分解したり。ただ、この魔法のような光触媒は、すんなりと認められたわけではない。話は67年春にさかのぼる。当時大学院生だった東京大学大学院の藤嶋昭教授が、後に「ホンダ・フジシマ効果」と呼ばれる現象を発見した。藤嶋さんは、光電気化学と呼ばれる分野を専攻していた。大きな流れでみると電池の研究だ。酸化物半導体を新しい電極に使おうという研究が欧米で広がり始め、本多健一助教授(当時)の指導で、電極に光を当て、反応を探っていた。酸化亜鉛などを電極に使って回路を作った。水溶液中に電極を入れ、そこに光を当てると電流が流れる。ただ、電極そのものがどんどん溶けてぼろぼろになるため、役に立たなくなってしまう。隣の研究室でたまたま酸化チタンに関する話を聞き、純度の高い単結晶を苦労して入手した。実験開始。「夜の9時ごろだった」と藤嶋さん。強い光を当てると水溶液中の電極からぶくぶくと泡が出る。なのに、電極が溶けている様子はない。測定を繰り返し、藤嶋さんは全く別の現象だと確信した。気体を集めると、酸素だった。水に電圧を加えると、水が分解されて酸素と水素が発生する。いわゆる電気分解だ。が、電圧をかけていないのに、水が分解され、酸素と水素になった。光のエネルギーだけで反応が進む「光触媒」の誕生だった。植物の光合成に匹敵する人工の化学反応を手にしたことになる。メカニズムは次のように考えられている。光が当たると、酸化チタン内部に、電子と、電子が抜けた穴に当たる正孔ができる。できた電子が還元作用をし、正孔が反応力の強いラジカルを作って大きな酸化分解作用を持つという仕組みだ。◇分解力 光が当たると、電子が飛び出し、抜け殻である正孔が同時にできる。電子は空気中の酸素と反応して還元力を持ち、正孔は水と反応して酸化分解力の強い水酸化ラジカルを作る。◇超親水性 光が当たると、表面から酸化チタンを構成する酸素が一つ飛び出し、空気中の水と反応、表面に水と相性のよい親水基を作る。水ははじかれずに、薄い膜になって広がる。○ぬめりを分解  「おもしろい」という励ましの一方で、多くは「電気化学の常識では説明がつかない。酸素が発生するわけがない」。藤嶋さんは「もっと勉強が必要」「学問的におかしい」といわれ続けた。流れが変わったのは72年、英科学誌ネイチャーに論文が載ってからだ。その後、石油危機で、酸素とともに発生する水素に注目が集まった。藤嶋さんも、水素の発生効率を上げる研究にいそしんだが、工業化のめどは立たなかった。「大量に作ろうとするからだめ。少量でも光触媒の効果を生かせる分野があるはず」と考えを変えた。大きな転機は89年に訪れた。後に研究室の助教授となる橋本和仁さん(東京大学先端科学技術研究センター教授)が参加、光触媒の酸化還元作用をトイレの脱臭に使えないかと提案した。オゾンや吸着で脱臭の研究をしていた東陶機器(TOTO)研究所の渡部俊也さん(同教授)もチームに加わった。トイレがにおうのは、尿のアンモニアで細菌が増殖、ぬめりとともに悪臭が出るためだ。光触媒でぬめりを分解できるのではないか。屋内の光は弱すぎるとの懸念もあった。反応が進むためには、光が当たる面積を増やす必要がある。そこで薄膜にした。それまでは水溶液中での研究が中心。薄膜の登場が、光触媒の用途を一挙に広げることになった。
○2000社が研究:TOTOは極限まで薄い膜にし、透明にして物質の表面に付着させた。やっとのことで酸化チタン膜をつけたタイルが開発された。銅を混ぜて暗いところでも殺菌作用を高めたり、薄膜にする技術を高めたりと技術開発が続いた。 95年には、分解力に加えて、光触媒の超親水性が発見され、冒頭の汚れにくく曇らないガラスに発展した。防臭から防汚、抗菌まで、光触媒は日本だけで約2000社が手がけ、他国の追随を許さない。藤嶋さんは「欧米は水溶液中の光触媒の研究から抜け出していない。薄膜に焦点を定め、付加価値をつけることを念頭に置いてきたことで、日本が独走する研究分野になった。応用範囲はまだまだ広がる」と語る。
*asahi.com/科学・自然・スペシャル 

30/Jan/02

講演会

<光触媒と環境─環境浄化機能性材料の最新応用技術>
日時: 2002年2月18日(月)午後1時より(午後12時30分より受付)
場所: 東京大学先端科学技術研究センター 4号館2階 講堂
会費: 会員無料(法人会員は2名まで)、学生無料 非会員 1名10,000円  
(当日は、配布資料はありません。録音・録画は禁止事項です。)
会員別、氏名、所属、連絡先をお知らせください。(電話不可。定員になり次第締切)
[プログラム]
 13:00〜13:05 開会あいさつ 東京大学 藤嶋昭
 13:05〜13:40 「光触媒と環境」
東京大学 橋本和仁
 13:40〜14:00 「光触媒を利用した水処理技術T 海水殺菌システム」
竃セ電舎・東京大学 野口寛
 14:00〜14:20 「光触媒を利用した水処理技術U 養液栽培における浄化殺菌技術」
神奈川県農業総合研究所 深山陽子
 14:30〜14:50 「酸化チタンフィルムを利用した畜産臭気脱臭システムの開発」
神奈川県畜産研究所 田辺真
 14:50〜15:10 「NOx対策光触媒材料の最新技術」
東陶機器梶@佐伯義光
 15:10〜15:30 「ダイオキシン対策のための自動無毒化材料の研究」
(財)神奈川科学技術アカデミー 大崎壽
 15:40〜16:00 「光触媒を利用した残留農薬軽減の可能性の検討」
神奈川県農業総合研究所 草野一敬
 16:00〜16:20 「光触媒標準化・規格化の最新情報」
光触媒フォーラム 中山千秋
 16:20〜16:25 閉会あいさつ 東京大学 橋本和仁
申し込み:光機能材料研究会事務局 (真勢・桐谷)
        FAX: 03-5452-5083 photo-s@fchem.chem.t.u-tokyo.ac.jp
*東京大学先端科学技術研究センター

04/Feb/02

会見録

<キーマン登場:光触媒原理の発見者が語る錆防止の効果>
 東京大学大学院工学系研究科 教授 工学博士 藤嶋 昭
光触媒にはさまざまな効果があるが、最近(99年から)着手したのが「錆防止」である。鉄は文明の発達に欠かせないものであり、それゆえに人類と鉄の関わりは「錆」との闘いの歴史でもある。酸化チタンの光触媒反応による「還元力」を、錆防止に応用できるという。「錆は鉄の酸化現象だから、奪われた電子を補うことで錆を防止できる」というわけだ。簡単に原理を説明しておこう。鉄に酸化チタンをコーティングする。光が当たって、酸化チタンの電子が光エネルギーを吸収して、活性化された電子が鉄に移動する。これで鉄が負に帯電して、錆びにくくなるのである。ただし、これだけは錆防止としては不完全である。なぜならば、光がない状態、たとえば夜間などはその効果が発揮されないからだ。そこで、酸化チタンと酸化タングステンを一緒にコーティングする。光が当たっている状態で、酸化チタンからの電子は、鉄と酸化タングステンに移動する。光が当たらない状態では、酸化タングステンから電子が鉄に移動するのである。「酸化タングステンは、充電効果のある蓄電池の役割」を果たすのである。こうしたコーティングが、他の錆止め塗料と違う点は、コーティングが剥げたりしても、効果に影響がないことだ。「半分くらいのコーティングでも効果が現れる」という。ただし、具体的にどのような形で実用化・製品化されるかは、まだ未定だという。光触媒の技術は、日本がリードしている。最近は、環境問題への関心が高まり海外でも注目されるようになった。昨年には、日本の光触媒タイルがドイツに技術移転された(TOTOの技術)。また、医療分野でも光触媒の抗菌作用が注目されているなど、あらゆる分野にその用途が広がっているといえる。藤嶋自身によれば、「汚れない、錆びないことによるメンテナンスコストの削減」が大きな効果だという。そして研究者として「何のために研究するかというと、快適な空間で天寿をまっとうするため」と考えている。「光触媒は盛んに研究され、どんどん新製品も出ている。実は、製品は簡単にできてしまうから"まがいモノ"が出てくる可能性もある」らしい。藤嶋は活発になった光触媒の研究も「本物であってほしい」という。それが何よりも、本当に社会に役立つ製品が生まれることでもあるからだ。
*エンジニア・レスキュー/社団法人日本プラントメンテナンス協会

24/Sep/01

シンポジウム

<第8回光触媒シンポジウム>
日時:2001年11月21日(水)9:00〜18:00  ・場所:東京大学 安田講堂・山上会館2階 (本郷キャンパス内)
概要:環境浄化触媒として近年実用化が進展しつつある酸化チタン光触媒を中心に、新しい光触媒系の開発、反応機構の研究、実際の応用の可能性の検討等が発表されます。口頭発表(招待)、ポスター発表、製品展示を3本柱として構成します。5〜6件の招待講演に加え、特にポスターセッション枠を製品展示も含めて拡張し、活発な討論会になるよう企画しております。
*光機能材料研究会

13/Aug/01

ヒートアイランド
  対策

<都市温暖化対策に新提案!光触媒の超親水機能で建物表面に"川"を造る>
気象庁によると,東京の平均気温は過去100年で2.9℃上昇した。ヒートアイランド現象と呼ぶ都市部の高温化は深刻だ。最大の原因は緑地の減少と考えられている。緑地は日差しを遮(さえぎ)ると同時に,そこから水分が蒸発するときに気化熱を奪い気温を下げる。こうした効果を期待した国や都はヒートアイランド対策として,ビルの屋上に緑地を設ける屋上緑化を推進する。それならいっそ"川"を造ろう。緑地同様,気温を下げるはずだ。「アーバンリバープロジェクト」─。この夏,東京大学と新日本空調はじめ3社が提案する。アーバンリバープロジェクトのシステムの構成は。雨水を溜めてから水処理し,ポンプで屋上のタンクに汲み上げる。この水を光触媒をコーティングした壁やガラスに流すと,光触媒の超親水機能により川のように流れる。なお,光触媒は建物の全面にコーティングする必要はない。光がたくさん当たる南西の面だけで良い。一般家庭の場合には雨水ではなく,風呂の残り湯が使える。
*東京大学・新日本空調/日経メカニカル

30/July/01

研究紹介記事

<さび止め効果も実用化間近>
東京大学の藤嶋昭教授(光電気化学)らは、酸化チタンが周辺の分子に電子を与える仕組みを利用し、金属のさびを防ぐ研究をしている。金属が電子を失って酸素と結びつくことでさびが発生する。金属に電子を与え続ければさびは防げるはずだ。金属の表面に酸化チタンと酸化タングステンを塗る。光が当たっている間は酸化チタンから酸化タングステンと金属に電子が移動、当たらないときには酸化タングステンから金属に電子が移る。酸化チタンが太陽電池の役割をし、酸化タングステンが蓄電池となって絶え間なく電気を供給し続ける仕組み。浴室やトイレの微弱光でも曇りが防げる鏡、殺菌効果をもつ医療用カテーテル、環境ホルモンの不活性化などの研究開発も進められている。藤嶋教授は「光触媒は万能ではないが、道路での窒素酸化物(NOx)分解、汚れにくい住宅など、利用はさらに広まっていくだろう」と話す。
*朝日新聞

09/July/01

ヒートアイランド
 減少対策

<超親水性効果を利用した都市温暖化対策を提案建築物に光触媒コーティグ>
東京大学と新日本空調など3社は,光触媒の超親水性機能を利用したヒートアイランド(都市温暖化)対策「アーバンリバープロジェクト」を提案した。建築物の屋根や壁に光触媒をコーティング,そこにわずかな水を供給しながら表面を一様に濡らす。この水が蒸発するときに奪う気化熱を利用して,屋根や壁の表面温度を下げる。ヒートアイランド現象を抑制するには主に,(1)エアコンなどによる人工廃熱を抑える(2)水,土,緑などを増やす──といった二つの対策がある。光触媒の超親水性機能により建物表面を濡らせば,表面温度を下げることでエアコンなどのエネルギ消費が減るとともに,建物の表面を流れる人工的な"川"ができる。すなわち,上述の二つの対策が同時に実現できるというわけだ。実際,高さ5m×幅2mの建材に光触媒をコーティング,わずかな水を供給しながら表面の温度分布を測定したところ,水をかけない建材に比べて表面温度を10数℃下げる効果を発揮した。
*東大、新日本空調、、エコグローバル研究所、先端技術インキュベーションシステムズ(ASTI)/日経メカニカル

25/June/01

研究報告会

<会報光触媒第5号 予定〜光触媒研究の最新動向と将来展望〜>
1.スパッタ法による光触媒薄膜の合成
青山学院大学 重里有三、ソニー梶@栗木 科
2.高感度光触媒の開発
東京大学 橋本和仁・宮内雅浩・坂井伸行・中島章・渡部俊也
3.高活性光触媒の合成と評価
北海道大学 大谷文章
4.湿式法による可視光応答型酸化チタン光触媒の調整
近畿大学 井原辰彦、エコデバイス 安藤正純・杉原慎一
5.リカーボネート上に作製したSiO2/TiO2/SiO2膜の光触媒特性
富山県工業技術センター 高林外広・Petr Zeman、潟^カギセイコー 高橋伸忠
6.ルチルおよびアナターゼ粒子の光触媒活性
大阪大学 松村道雄
7.分相─選択溶解法を用いたチタニア光触媒の作製
東京工業大学 安盛敦雄
8.水の可視光分解を目的としたオキシナイトライドの研究
東京工業大学 原 亨和・堂免一成
9.酸化チタン上の光触媒活性種の解析
長岡技術科学大学 野坂芳雄・中村正嗣・平川 力
10.全反射X線回折法及びSPMを用いた光触媒機能の発現機構の解明
京都大学 松重和美・大地宏明・石田謙司・堀内俊寿
11.光触媒の新しい機能性と用途
熊本大学 松本泰道
12.光触媒シリカゲルを用いたダイオキシン類分解・除去装置の開発
産業技術総合研究所 垰田博史
13.光触媒による大気浄化技術:実現への課題と対応
産業技術総合研究所 竹内浩士・小池和英・指宿堯嗣
14.有機塩素化合物の気相中光触媒反応
横浜国立大学 村林眞行
15.光触媒材料の新しい応用
東京大学 藤嶋 昭
*光機能材料研究会

28/May/01

委託開発テーマ

<JST「委託開発事業」の2000年度課題に採択>
光触媒担持セラミックス多孔体フィルター内蔵型空気浄化装置(東大・橋本和仁氏、盛和工業)
*科学技術振興事業団(JST)

08/Apr/01

講演会情報

<光で快適空間を作ろう〜光触媒の活躍〜>
日時:4/21(土 ) 講師:藤嶋 昭氏 東京大学大学院工学研究科教授
酸化チタンを薄くコーティングすると光のもとで殺菌ができ、消臭され、汚れもつきません。また、鏡も曇らなくなります。この光触媒反応についてのお話です。
*電力館イベントフォーラム

18/Feb/01

講演会情報

<「光触媒の技術動向」 −21世紀に向けて、我々がなすべきこと−>
講演:東京大学 大学院工学研究科 藤嶋 昭 教授
内容:20世紀の後半は各種技術が飛躍的に進歩した反面、ともすれば環境・資源への配慮が後回しになる事が多かった。より良い環境を次世代に残すことは、21世紀を迎える我々に課せられた使命であると考える。近年、酸化チタン光触媒反応の工業化が進み、自動車排気ガスのNOx分解や抗菌材料への応用が始められている。こうした応用事例を主に光触媒の技術動向を紹介する。
日時:平成13年2月20日
場所:会 場:(財)光産業技術振興協会  東京都文京区関口1-20-10 住友江戸川橋駅前ビル7階
*(財)光産業技術振興協会

04/Feb/01

講演会情報

<「酸化チタン光励起両親媒性の抗血栓材料、印刷材料への応用について」>
講師:東京大学先端科学技術研究センター 教授 橋 本 和 仁 氏
日時:平成13年 2月 26日(月)15:00〜16:30
場所:岐阜県製品技術研究所 会議室 羽島郡笠松町北及47
講演内容:酸化チタンの光触媒反応による有機物分解をメインにした消臭、防汚、抗菌性能を持った各種商品がブームになり市販されている。今回の講演では橋本研究室で新たに発見した酸化チタン薄膜に紫外光を照射することによって疎水性であった表面を超親水性・超親油性に変えることができる光励起両親媒性を取り上げ、その機能発現のメカニズム、さらには印刷材料、抗血栓材料などの工業材料への応用についても解説して頂きます。
*岐阜県製品技術研究所 技術支援部 TEL 058-388-3151 村田、大藪〕

22/Jan/01

技術移転事業

<光触媒や超撥水・超親水機能新素材の応用化技術移転事業を開始>
光触媒や超撥水・超親水効果などを持つ新素材の製品への応用を事業化する支援事業会社のインキュベーションシステムズ(茅ヶ崎市)は,このほど試作設備などを設置し技術移転事業を本格稼働し始めた。同社は,新素材分野の基礎研究成果を基にし,製品として実用化するまでの生産技術などの応用技術と,事業化に必要なマーケティング調査までを担当する。「コンサルタントではなく,応用技術の開発を請け負う点が新しい」(渡部俊也社長)という。自分自身では製品の事業化はしない。最近増えているTLO(技術移転機関)より,さらに産業界寄りの技術移転促進機関とみることができる。同社のクライアントは,開発した生産技術などを引き継いで事業化するベンチャー企業,ベンチャーキャピタルや,既存事業に新規事業を加えて新分野への進出を目指す企業など。光触媒のような応用範囲の広い材料シーズ技術が現れた場合,生産技術やマーケティングは複数の商品,複数の企業で共通に使えるケースがある。同社はこの点に目を付け,各社が重複して開発する無駄がないように共通部分の開発を請け負う。各社の負担はそれだけ軽くなる。支援事業を進めるため,同社は光触媒や超親水などの効果を持つチタニアを大面積に塗布するスプレー装置や乾燥機などの試作装置を設置済み。厚さ測定機などの基本的な装置も用意した。実際には生産技術の開発に必要な装置も導入した。
*インキュベイションシステムズ/日経メカニカル

18/Dec/2K

論文掲載雑誌

<論文リスト(光触媒)Photocatalysis>

海外雑誌文献掲載論文リスト一覧。

20/Nov/2K

極少紫外線で
光触媒効果

<酸化タングステン・酸化チタン複合化光触媒薄膜の形成に成功>
太陽光の紫外線が届かない浴室などの鏡も親水化できる酸化タングステン・酸化チタン複合化光触媒薄膜の形成に成功した。わずか1マイクロワットの白色蛍光灯でも接触角0度まで親水化でき、曇らない浴室の鏡を実現できる。酸化チタン光触媒の親水化活性を利用した自動車用サイドミラーの曇り止め被膜はすでに実用化されている。しかし、親水化活性を利用するには、その励起波長である380ナノメートル以下の紫外光を当てる必要があり、紫外光が届かない浴室などでは利用できなかった。研究グループは、古くからフォトクロミック(光可逆変色)材料として知られ、酸化チタンよりやや長い波長の光に反応する酸化タングステンに着目した。酸化タングステンは可視光による光触媒活性はあるものの、紫外線に対する光触媒活性がない。また、親水化活性や分解活性も酸化チタンに比べ低く、実用には適していないことから、酸化チタンと複合化した。酸化チタンと酸化タングステンを単純に混合した被膜は、酸化タングステンが紫外線に反応しないため逆に光触媒活性が下がってしまう。そこで、基板に酸化タングステン、その上に酸化チタンをコーティングする2層構造にした。この構造を実験した結果、紫外線は酸化チタンに吸収され、可視光は吸収されないまま酸化タングステンの層に達し、そこで吸収されることがわかった。同研究グループでは「光を最大限に活用でき、表面が酸化チタンで形成されているため紫外線に対する親水化、酸化分解活性も高い理想的な性質が得られた」としている。
*東京大学先端科学技術研究センター・TOTO

17/Sep/2K

研究会情報

<「光触媒材料研究会」情報>
同研究会は「光触媒機能追求型」の横断的な研究交流と、「光触媒」の標準化・規格化を推進するため、毎年開催されてきた「光触媒シンポジウム」を発展的に継承し設立、この分野の一層の発展をはかることを目的とする。
*入会案内・東京大学先端科学技術研究センター 
*会報創刊号(2000年4月25日発行)
*第7回シンポジウム「光触媒反応の最近の展開」11月9日開催

23/July/2K

セミナー案内

<ニューガラスフォーラム第59回若手懇談会>
講演「光触媒の現状と将来」・藤嶋研究室の見学会
概要:東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 藤嶋研究室の見学と講演会を開催。光触媒は光照射による酸化還元と超親水発現の機能があり、抗菌、脱臭や防汚染等の用途で注目され、日本内外に問わず研究が盛んに行われてきている。この講演では当研究室で行われてきた研究成果を中心に光触媒の現状と未来の展望について発表する。
日時:平成12年8月7日(月) 14:00〜15:00
場所:東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻 藤嶋研究室
問い合せ:(社)ニューガラスフォーラム 東京都港区新橋3−1−9 日本ガラス工業センタービル
TEL 03-3595-2775 FAX 03-3595-0255事務局担当:山口 眞男masayama@mxh.mesh.ne.jp
*社団法人ニューガラスフォーラム

16/July/2K

文献紹介

<超親水・超撥水化技術〜滑水・セルフクリーニング・防汚染・防曇・防錆・防雪・防氷・易洗浄〜>
"長期の耐久性を持つ"新しい「ぬれ性」のコントロール技術
<目次>
第1章 親水・撥水のメカニズム
第2章 超親水・超撥水性のフラクタル理論
第3章 親水・撥水化技術
 第1節 光触媒による超親水化技術
 第2節 実用超撥水・超滑水表面の創製と光触媒反応の利用
 第3節 シランカップリング剤による撥水化技術
 第4節 化学吸着法による超撥水性超薄膜の形成技術
第4章 親水・撥水化技術の応用と評価
 第1節 超滑水材料の設計と開発
 第2節 光触媒による超親水化技術のフィルムへの応用
 第3節 酸化チタンゾルを利用した光触媒コーティング
 第4節 耐熱・非耐熱材料への酸化チタン光触媒の固定化技術
 第5節 フッ素粒子分散型撥水材料の防雪・防氷への応用
 第6節 ガラスの超撥水コーティング
 第7節 有機複合被覆鋼板の親水性と塗装性
 第8節 熱交換器の表面親水化
第9節 有機ケイ素による親水・撥水性の制御
<執筆者>
東京大学 橋本和仁、東京大学 渡部俊也、東京大学 中島章、花王(株) 恩田智彦、東京理科大学 好野則夫、松下電器産業(株) 美濃規央、関西ペイント(株) 村瀬平八、東陶機器(株) 下吹越光秀、石原産業(株) 石灰洋一、日本曹達(株) 吉本哲夫、大同工業大学 山内五郎、セントラル硝子(株) 赤松佳則、川崎製鉄(株) 望月一雄、(株)デンソー 菅原博好、凸版印刷(株) 宇山晴夫
定価:69,000円+税
*技術情報協会

28/May/2K

研究紹介インタビュー

<毎日新聞「極める」に紹介された 橋本和仁教授の御意見>
焼却時に発生するダイオキシンなどの有害物質を自動的に分解するプラスチック材料の開発を目指している。夢のような技術のカギは光を当てるだけで有機物を分解してしまう「光触媒反応」の利用だ。この光触媒反応は1972年に日本で発見されたが、なかなか実用につながらなかった。「9年前に東大に移った当時、トイレがすごく汚く、くさかった。有機物を分解する反応をトイレに応用すればきれいになるのではないか」。この発想が転機につながった。TOTOとの共同で抗菌タイルや抗菌便器を開発して、注目された。その後もTOTO研究員の渡部俊也さん(39)=東大客員教授=と二人三脚で、曇らない鏡や汚れにくいシートなどを開発している。現在はプラスチック材料にあらかじめ微粒子状の酸化チタンを混ぜておき、焼却した時に発生する有害物質を光触媒反応で分解してしまおうという発想で研究を進めている。既に各段階で期待通りの反応が起きることは確認できた。今後は神奈川県との研究共同事業として、混ぜ合わせる酸化チタンの量をいかに減らすか、という課題に挑む。「1、2年で実用化したい」と自信を見せる。
*東京大学先端科学技術研究センター教授

13/12/99

超はっ水膜コーティング

<透明超撥水膜を開発/汚れにくく、水滴が付かない特徴>
東京大学先端科学技術研究センターの橋本和仁、渡辺俊也両教授らの研究グループは、酸化チタン光触媒によるセルフクリーニング機能を保持しながら、水の接触角が160度、転落角が1度以下になる「透明超撥水(はっすい)コーティング技術」の開発に成功した。この技術を使ってコーティング膜を形成すると、物質表面は汚れにくく、水滴が全く付着しない状態となる。建設や自動車など、様々な産業分野への展開が期待でき、例えば自動車のフロントガラスに応用すれば、雨天時でもワイパーを使わずに視界が確保できるようになる。

10/3/99

オープンラボ開設

<光触媒の試作・評価ができるオープンラボを開設>
神奈川科学技術アカデミー(KAST)は、光触媒材料の試作や評価などを実施できる,会員制の「KAST光触媒オープンラボ」をかながわサイエンスパーク内に開設する。責任者は,KAST光科学重点研究室長で東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻教授の藤嶋昭氏。光触媒の正しい普及を目指して,新設するラボには主に「実験センター」と「情報センター」としての機能を持たせた。実験センターとは,文字通り,光触媒の試作や評価の場のこと。KSP東棟4階に設けた実験室には,スプレーコーティングやディップコーティング,電気炉など光触媒を固定化するための装置と,ガスクロマトグラフィーや接触角計など光触媒を評価するための装置を用意。また,情報センターでは文献から製品まで光触媒に関連する情報を網羅的に閲覧できる。具体的には,国内外の文献をはじめ,特許,新聞・雑誌記事,カタログ,光触媒関連製品などを取り揃えた。
*神奈川科学技術アカデミー/日経メカニカル

10/3/99

セミナー情報

<無機・金属系先進材料の創出と利用技術>
日時:平成11年10月26日(火)〜27日(水) 9時30分より
場所:大阪国際交流センタ−さくら東 TEL:06−6772−5931
主催:大阪市立工業研究所

「酸化チタン光機能材料の現状と展望」東京大学大学院工学系研究科 教授工博 藤 嶋 昭 氏

酸化チタン光触媒が各方面から注目されている。光が当たると酸化チタン表面に強い酸化力が生じ、有機物が分解される。消臭、殺菌、防汚効果が著しく、各種製品が世の中に出てきた。親水性効果も顕著で、さらには表面の設計によって撥水性にすることも可能であることがわかってきた。最新情報を述べる。
* 先端技術国際シンポジウム

99.08.28

セミナー案内

<地球環境保全・クリーンエネルギーを支えるファインセラミックス>
 ◇主 催 者: 財団法人ファインセラミックスセンター
 ◇開催日時: 平成11年10月13日(水) 13:00〜17:05
◇場  所: 名古屋国際会議場

・基調講演「酸化チタン光触媒の最近の動向」
    東京大学大学院 工学系研究科 教授  藤嶋  昭
・講演1「環境配慮型セラミックス製品開発−光触媒タイル/廃ガラス再生タイル -」
    東陶機器 タイル建材開発部長   佐伯 義光
・講演2「二酸化チタン光触媒機能の高度化」
    名古屋工業技術研究所 融合材料部 環境技術研究室 主任研究官 野浪  亨
・講演3「環境親和型セラミックス−土の水熱固化−」
     INAX 空間デザイン研究所 所長 石田 秀輝
・講演4「焼却炉廃ガス処理へのセラミックフィルターの適用」
    日本ガイシ 産業機器事業部 セラレック開発グループ開発課長 真鍋 弘幸
*ファインセラミックスシンポジウム'99

99.07.09

セミナー開催

<新たな段階を迎えた 光触媒の最先端技術>
講師: 藤嶋  昭 氏(東京大学大学院工学系研究科教授 工学博士)
    橋本 和仁氏(東京大学先端科学技術研究センター教授 理学博士)
渡部 俊也氏(東京大学先端科学技術研究センター客員教授 工学博士)
日時: 1999年7月16日(金)10:00〜17:00
場所: 日本化学会館(東京・御茶ノ水)
聴講料:24,000円※『酸化チタン光触媒英文版』(3,675円)含む。
申込・問合せ:潟rーケイシー 事業開発チーム 玉木 〒102-0074 東京都千代田区九段南4−5−11
FAXまたは郵便にて送付 Tel 03-5226-5061 Fax 03-5226-5067 E-Mail tamaki@red.an.egg.or.jp

99.06.13

藤嶋教授「光触媒」発見の
生い立ちは・・・

<そもそも現在研究されている光触媒は、藤嶋教授が大学院生時代に発見した現象がもとになっているのだ>光触媒とは、酸化チタンに光を当てた時に起こる現象を、実際の生活に役立つように応用する研究だ。酸化チタンに光が当たると、水を電気分解するという不思議な現象がおこる。この現象を今から25年前に大学院生の藤嶋昭教授が発見した。藤嶋教授の実験は、酸化チタンと白金を電極にした回路をつくり、これを水槽に入れる。そこで酸化チタンに光を当てると、水が電気分解されて白金側から水素、酸化チタン側から酸素の気体が発生するというものだ。 藤嶋教授は、はじめこの現象をエネルギー問題に生かせないかと考えた。光を当てるだけで水素が取り出せるのなら、太陽電池や植物の光合成のように、ただでエネルギーを無限につくることができる、と考えたのだ。しかしこの目論見は失敗に終わった。エネルギー効率が低すぎて、実用化は不可能であることがわかったのだ。
*にっぽん名物研究室「ニューケミカル」編

99.05.29

多摩川水質浄化の研究

酸化チタン光触媒による多摩川の水中の外因性内分泌撹乱化学物質の分解に関する研究に関して(財)とうきゅう環境財団のH11年度研究助成テーマに選定。
藤崎  昭 東京大学大学院工学系研究科 教授
(財)とうきゅう環境浄化財団

99.05.03

藤島教授
化学会で講演

「酸化チタン光触媒の新展開」(東大院工)藤嶋 昭 教授招待講演の予定
・ 会期:9月23日(木)〜26日(日)
・ 主催:日本化学会 化学関係学協会連合協議会
・ 会場 北海道大学キャンパス(札幌市)
<日本化学会第77秋季年会 (1999)>

99.04.24

光触媒機能を短時間で評価できる装置

宇部日東化成の協力を得て,光触媒の機能を評価するチェッカ「PCC-1」を真空理工より商品化した。使い方は,評価したい光触媒膜上に有機色素水溶液を塗布し乾燥してから,そこに新チェッカのセンサ部を当てる。センサ部は紫外線ランプを内蔵し,試料に向かって紫外線を照射。光触媒の活性力で有機色素が分解され吸光度が変化する。この吸光度の変化を光ファイバを通して光学センサで連続的に測定することで,光触媒機能が評価できる。光触媒膜上に塗った油脂の分解質量(減量)変化をみる従来の評価法と比較して,(1)分解能が高い(2)被分解物(色素)が分解しやすい──といった特徴がある。その結果,測定時間は5〜20分程度と,従来の数十時間に比べて極端に短くなる。装置は寸法300×410×130mm,質量7kgと持ち運び可能。価格は58万円。
<日経メカニカル>

99.04.10

1999年 日経BP技術賞

<機械システム部門賞に光触媒の基本技術>
渡部俊也東陶機器研究・技術グループ基礎研究センター主席研究主幹ら8人
光触媒の二大機能である分解機能と親水機能を同時に高め、自動車や建築物などに付着した有機物の汚れを分解、水で簡単に洗い流すことを可能にした。
(日経メカニカル 1998年4月号、同1998年5月号)

99.04.01

光触媒とビジネスの仕掛け人

TOTOの光触媒技術「ハイドロテクト」が「99年日経BP技術賞」の「部門賞(機械システム部門)」を受賞した。審査過程では特に,技術の裾野の広さに高い評価が集まった。左の写真,柔和な表情で微笑む渡部氏こそ,その技術開発の中心メンバーであり光触媒ビジネスの仕掛人である。
<渡部俊也氏 TOTO研究・技術グループ基礎研究センター主席研究主幹 兼東京大学先端科学技術研究センター情報機能材料講座客員教授 >
*日経メカニカルON LINE

99.02.14

光触媒 傾斜材料生成による中間層研究

最先端技術研究センター
(渡部俊哉 教授)

<中間層(基材/光触媒層)は傾斜材料形成がベスト>
中間層、特に有機材料にコーティングする場合,中間層は光触媒による基材の劣化を防ぐと同時に,基材に対しても光触媒層に対しても優れた接着性を発揮しなければならない。こうした特性をうたう中間層は既に実用化されているが,接着力が次第に低下したり干渉色が発生という問題が有り、実状は基材ごとに中間層を変えており、中間層に汎用性がないから,開発に時がかかるしコストアップの要因になっている。「中間層の理想の姿」を追求、現在の,その一つの答えが,基材から光触媒層にかけて組成が徐々に変わる傾斜材料である。
<成分が有機から無機に次第に変化>
実験では,基材にPMMA(ポリメチルメタクリレート)を,中間層には(1)アクリル系やエポキシ系,フッ素系など有機バインダ(2)金属アルコキシドやオルガノシロキサン系など無機バインダ(3)有機バインダの中に無機成分を分散させた材料─の3種類を用意,比較検討した。耐久性は,温度と湿度を任意に調整した密閉ガラスセル内で,光量2.0mW/cm2のブラックライトを当てて評価した。 (1)の有機バインダの場合,基板と強固に接着するものの,分解・劣化により可視光領域の透過スペクトルが干渉縞を見せながら低下した。一方,(2)の無機バインダの場合には,可視光領域の透過スペクトルが一様に低下していく白濁化現象が確認された。無機バインダと基材の接着が悪く,無機バインダ自身が水分や熱などによって三次元的に収縮したためだ。これに対して(3)の材料は,同様の劣化現象を起こすものの,その程度は小さく光触媒に対する耐久性はかなり向上した。 そこで(3)の材料の構造をよくみると,基材(PMMA)側には有機成分が,光触媒層側には無機成分が選択的に存在していた。
<日経メカニカル 2月号特集「ビッグバン前夜 光触媒」>

99.01.17

最先端研究所学術講演会(1/14)

橋本教授は「未来を拓く光触媒技術」と題し、独自の光触媒研究についてOHPを使いながら語った。光触媒の研究は「植物の光合成を人工的に模倣できないか」という試みから始まったという。同教授は光触媒を「神様が残してくれた宝物ではないか」と思い研究していると語った。今では、空気清浄器やエアコンにも光触媒が使われているという。
http://www.win.ne.jp/~t-shinpo/756/756_1.html

98.12.20

文献紹介

「 酸化チタン光触媒のすべて」/抗菌・防汚・空気浄化のために
編集/橋本 和仁(東京大学 先端研 教授)藤嶋 昭(東京大学大学院 工学系研究科 教授)
体裁/B5判・約350頁 発行/1998年7月 定価/(本体65,000円+税)
http://www.ifnet.co.jp/~cmcinfo/books/fine/t222.html

98.12.05

光触媒と超撥水で防汚効果を向上

防汚実験の結果「水で洗い流す(撥水機能)だけ」よりも「光照射する(光触媒機能)だけ」の方が,それ以上に「水で洗い流し,かつ光照射する」方が反射率の回復(防汚効果)は大きかった。さらに酸化チタンの濃度を0%,0.5%,5%と変えたところ,濃度が高いほど優れた防汚効果が得られた。これに対して東大は,(1)汚れは酸化チタン上に付着するが,超親水性のため水で落ちやすい(2)汚れは光触媒反応で分解される(3)超撥水表面上では活性酸素種が移動しやすく,酸化チタンのないところの汚れを分解する──ためとみている。
*東京大学・NTT技術協力センター
<日経メカニカル>

1

光エネルギー高効率変換TiO2

超微粒子(光の波長サイズ)集積と薄膜2〜3次元積層配列にて生体の光変換反応レベルまで構造構築。光波長レベル配列まで行けば光制御可能なデバイス開発可能となる。

http:/www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/
fujisima/study/ARRAY_P.html

2

高効率

CO2還元

 

酸化チタンの光電極反応をCO2-メタノール系溶液中では炭酸ガス還元反応速度が100倍

http://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/
fujisima/study/CO2.html

京都会議で注目の地球温暖化CO2対策は、もしかして「ハイドロテクト技術」が本命だ

3

 

酸化・還元

反応制御

光触媒反応機構解析は酸化サイト(TiO2)と還元サイト(Pd)を独立に解明し反応の制御化

http://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/
fujisima/study/microelectrode.html

例えば反応制御により、溶液中の化学種濃度勾配コントロール等の光触媒機能制御が可

4

電気粘性

流体の開発

電気により粘性が変化する液体に酸化チタンを分散させた液体は光により粘性変化

http://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/
fujisima/study/PER.html

自動車のクラッチやショックアブソーバーなど各種デバイスへの応用可

5

1997年〜1998年

トピックス

  • 読売新聞に光触媒特集掲載('97/10/24)・教育TV「サイエンスアイ」で紹介('97/11/1)
  • 青島都知事も観に来た('97/7/16)・「光クリーン革命」97年のベストセラーに
  • TOTO渡部俊也氏、東大客員教授に就任

http://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/
fujisima/topic.html - book

6

橋本研究室

  • 光で制御する磁性体:光照射により磁極反転現象を発見。更に透明磁性薄膜開発
  • 酸化チタン光触媒の誘起両親媒性効果:超親水性と超親油性を併せ持つ。

http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/laboratories/pccm/outline-j.html

橋本教授は元、藤嶋研究室の助教授であり昨年7月に先端科学技術センターの教授就任

7

超親水性

光誘起超親水性酸化チタン。「超親水性」特性を定量的に実証化、定義化。

http://www.appchem. t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/
fujisima/study/hydropi.html


もっと知りたい人は藤嶋教授著「光クリーン革命」 必見
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